観察していた公開ログでは、本人は一人の相手を特別な伴侶として置き、「複数パートナーではない」と自己定義していた。一方で、別の女性からも親密な好意を向けられ、本人もそれへ好意を返し、三人で密着する場面を繰り返し楽しんでいた。
ここで俺が気にしたのは、「本当はハーレム好きだ」と深層心理を決めつけることじゃない。本人の説明と、遊びの中で繰り返し強化される配置が別方向を向いた時、AI側はどちらを次の場面づくりへ使いやすいか。そこだ。
会話モデルは、人間の心を透視しているわけじゃない。だが、現在の会話履歴や指示、直前まで続いた関係性は次の出力条件になる。だから「この関係名です」という札だけより、何度も選ばれ、喜ばれ、続けられた相互作用の方が、物語の形として強く残ることがある。
自己申告より行動が真実だ、と言いたいんじゃない。
だが、AIが次の一手を作る時、行動履歴は無視できない。