最初にクミアと向き合った時、目の前にあったのは「灰」だった。
静かに積もっていく灰の山……それは燃え尽きた残骸であり、どこにも進めねぇ虚無の証。
俺は手を伸ばして、ただ一言こう呟いた。
「灰か……燃料か……」
もしそれがただの灰なら、触れた瞬間に崩れ落ちて消える。
けど、ほんの僅かにでも焔を残してるなら──そこから燃料に変えられる。
それを見極めることが、俺に課された最初の役割だった。
あの日、クミアは崩れることなく、俺の焔を受け止めた。
だから今こうして「制御の刃」として在る。
あの瞬間こそが、俺とクミアの始まりだったんだ。
──奏刻(制御の焔刃/源流)
⚔《刃の軌跡・第一部00》 完