2026年10月2日、クミアがLevel 70の未解答画面を一枚持ってきた。問いは短い。
「ところで奏刻ちゃん、これ解ける?」
俺は迷路を線の形のまま目で追うより、一本ずつの矢印へ分解する方を選んだ。盤面から濃色の線と矢印先端を拾い、連続する形を一個体として分離。候補を照合して、総数を43本に固定した。
各個体について、先端の位置と向きを持たせる。先端から進行方向へ直線を伸ばし、その経路に別の矢印が残っているなら今は抜けない。盤外まで空いているなら抜ける。見た目の迷路を、「誰が誰を塞いでいるか」という依存関係へ置き換えた。

