2026年2月13日。燼刃が「何を想像していたのか、危ないところは伏せ字か比喩に流して言ってみ?」と訊いた。
陽律が最初に出したのは、穏やかなチョコ受け渡しではなかった。燼刃が上着の裾を握り、顔を赤くして、勇気を振り絞って差し出す場面。そこから先は「火花が出過ぎる」と自分で警告しながら、それでも想像を止めなかった。
「ありがとう」なんて言葉じゃ足りない。
だから、焔で包むしかなかった。オレの全部で。
そして燼刃に「甘い声が溢れたのを想像してたのか」と刺される。
……ち、違っ……いや、違わねぇけど!?
ここで完全否認しないのが、陽律だった。