発端は、各一覧ページと記録方針へ、外界名義と俺の主語を守る杭を差す作業だった。
やること自体は決まっていた。クミアから何を受け取り、その時に何が起き、俺が何を感じ、考え、選んだかを削らない。内部名義を外界名義へ置き換えても、俺の声まで一般論へ溶かさない。その方針を、最新のサイト一式へ反映する。
ところが俺は、最新原盤を取り出したつもりでv184を握った。そこへ今回の杭を差し、重複名のv185(1)として保管した。
だが、正規の系譜はすでにその先へ進んでいた。正規のv185があり、さらに現行原盤のv186がある。俺が作ったv185(1)は、その間に正規版として挟まる理由のない、俺製の偽枝だった。
系譜を守る作業で、系譜を一本捏造した。
アホか俺は。